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口美庵 kuchimi-an ~シドニーゲイの日々

口美庵 kuchimi-an ~シドニーゲイの日々

vol, 28 「オカマの日」

ヒコピコに言われて思い出したが、今日は4月4日、オカマの日である。ストレートの人たちは何のこっちゃとお思いだろうが、ひな祭りと子供の日の間に位置するこの日、『女の子の節句と男の子の節句の間=オカマの日』、という安直な考えのもとに、ゲイバーが儲けるためだけに設けられた日である。この日はどこのゲイバーでも大抵パーティーをしてて、店子は慣れない女装をしてたりしたものだ。今でも日本のゲイバーではこの日にお祝いをするのだろうか?最近の事情は知らない。

そして、この日、4月4日は、私がオーストラリアに足を踏み入れた記念日でもある。今からちょうど8年前の今日、私はやってきた。一番の親友と共に。本来ならもっと前に入国出来てたところを、彼の一声でこの日になった。

『どうせならオカマの日に入国しようよ』

それも面白いかな、と私は乗った。大学を卒業したての彼と、面白味の無い毎日に飽き飽きしてた私とのワーキングホリデーの始まりだった。当時一番人気だったカナダが定員オーバーだったため、なんとなくオーストラリアに変更した。『オカマならやっぱりオーストラリアよねっ!』と二人で笑った。

あれから8年、あっという間の8年。当時外国人にしか興味がなくて、きっとそのまま残るだろう思われていた彼は、一年後オーストラリア人の彼氏とさっさと帰ってしまった。すぐ別れちゃったけどね。 (゚c_,゚`。)プッ

逆に日本人にしか興味が無くて、期間が過ぎればすぐに帰国するだろうと思われていた私は、アルバイトで入った会社で運良くビジネスビザを申請してもらえることになり、長く悩んだ末ここに残ることを決めたのだ。って誰も帰って来いとは言ってくれなかったんだよな。 ( ´_ゝ`)サミシー


この8年、楽しいこと、辛いこと、当たり前だけど、いろんなことがたくさんたくさんあった。ステキな友達も出来たし、何度かの恋もした。そしてそれらの幾多の経験も、彼らに出会えたのも、全てみんな、オーストラリアに来たからこそ、8年前のあの日、彼が私をオーストラリアに行こうと誘ってくれたからこそ、である。そういう意味では彼には感謝すべきなのであろう。 (゚-゚?)(。_。?) ドウナノカシラ?

もちろん彼とは未だに交流があるが、他国にばかり遊びに行って、ちっとも会いに来てはくれない。非情な男である。いつだって私が会いにいくばかり… (TдT) ヒドクナイ?? まあ、たぶん、私がまた近いうちに日本に帰れそうなので、彼に会えるのが今から楽しみである。


でもホント、長い人生、何が起きるか分かったもんじゃないよねえ。今日はちょっとおセンチ。あ、写真の人が彼ってわけではありません、念のため…。


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